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第一回狂言お稽古会

[2025.06.30]
 6月27日金曜は10時から第一回目の狂言のお稽古会を行いました。講師は大蔵流 茂山 千五郎家 能楽師 狂言方 井口竜也さん。合気道同門の山本さんと参加しました。
まず姿勢、そしてすり足。お稽古には白足袋を履きますが畳との相性が至極いいのに気づきました。
少し足を開き両手の親指を内にたたんで股関節の少し外側に添えてやや前かがみでしっかり前を見ると腰が入り狂言の姿勢になります。これなかなか心地よいのです。
すり足は両足をそろえ足の長さだけそろりそろりと前に出す。右に回る時はまず左足を右方向に曲げ両足がTの字になりその後体の軸を保ちながら足をそろえる。そして左足を前に出し進む。左回りも同じ。体軸はやはり重要です。
 
後半は口真似(くちまね)という演目を三人(シテ、アド二人)で井口さん先導で唱和しました。狂言師の声と自分の声との違いに圧倒されながら少しでも近づけるよう頑張りました。
お稽古に知らぬ間に没頭している自分に、そして井口さんの洗練された美しい所作に魅せられているのに気づきました。禅僧の所作に魅せられるのと同じ。所作はそのヒトの心を表している。日本の古からの身体技法には同じ香りがするのです。
身体(心と体)は繋がっていることが井口さんの自然な動き、圧倒される声に魅了されながら身に染みてわかるのです。正しい所作は整った心に、整った心は正しい所作に通じる。
 
唯々求めて精進する。只管打坐と同じ。他者と比較しない、永遠に到達点は存在しない、勝ち、負けでも上、下でもない、自らの行く道をただひたすらに進むのみ。修業の邪魔になる煩悩をどうするかは自分次第。私はこの姿勢が好きなのです。
次回は7月25日金曜10時~。狂言で養生。皆様お待ちしております😁
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