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決してひとりではない😊

[2024.05.21]
水曜朝、足は西に向かい水道筋商店街を通り過ぎ佐藤豆腐店できぬ豆腐ときぬあげを購入。日射しはやや強めで額に汗がにじみ時々ハンカチのお世話になった。
阪急高架下は水道埋設工事の真っ最中。重機がコンクリートの地面を掘り返していた。
今日のランチはニュータンバのカレーと決めていた。神鋼病院前を通り春日野道商店街をブラブラ。庭に植えられそうな花が安い店を見つけた(今度買お😄)。
大安亭市場を通りすぎ11時前にお店に着いた。今日の気まぐれなど店の前で何を食べるか思案していると11時になり開店した。入り口の看板を視いっているとTake Out の文字が。
気まぐれのタイ風カレーとTake Outの三種盛りをお願いした。忙しいご主人の状況は重々把握しながら‘この味を家族にも味わってほしい’ という気持ちが勝ってしまった(ご主人ごめんなさい🙏)。タイ風カレーは一口目は‘辛い’と感じたがすぐに舌が慣れる手加減が絶妙でゆっくり噛みしめたつもりだがあっと言うまに完食していた。この手加減こそニュータンバの真骨頂。
      帰宅後しっかりした袋に入ったTake Out の三種盛りを取り出すと三種のカレーはごはんとは別にそれぞれ容器に入れられており三種がすぐ判断できる様に手書きで丁寧に書かれていた。私が予想した通りである。
お店で食べてもTake Out で食べてもその丁寧さと美味しさは微塵も変わらない。サーブされている奥様もそうだが美味しいカレーを存分に味わってもらいたいという気持ちがそのレベルの高い完璧さに現れている。決して手抜きしない姿勢と内に秘められた情熱。
 
20数年前私は神戸海星病院で内視鏡センター長、消化器内科部長、副院長として多数の患者様の内視鏡を行っていた。8時出勤で午前様は当たり前だった。眼科で有名な院長が同じように働いており手術室の明かりが先に消えるか内視鏡センターが先かという時代だった。医師の働き方改革など想像も出来ない時代。
どんなに遅くなっても丁寧、丹念は絶対に貫きいつもくたくたになり帰宅していた。深夜に夕食、体重は80キロを超えていた。大腸ポリープはどんなに小さくても拡大観察で腫瘍性と判断すればすべて切除する、いわゆるクリーンコロンを徹底的に追求していた。30個のポリーブを一人の患者様から一回の検査で切除したこともあった。見落としのない検査とは小さい物を疎かにしない姿勢に尽きるが私の信条でありこの当時も今も変わらない。
鎮静剤で眠っている内に終わる検査は当然であり、こういう姿勢で検査していると患者様の数はどんどん増え症状があっても2-3カ月待ちは当たり前になった。
ある日総婦長から‘先生、検査の数を減らしてもらえないですか。ナースがついて行けません!’と言われた。
私の中では‘そうやないやろ。内視鏡センター付きナースの数を増やしたら済むことやろ’と思ったが、この時私の中で何かが起こったのだった。この何かが自由診療のみでの開業に繋がったことは確かだ。
本気で一生懸命やれば患者様は必ずわかってくれる。この思いこそが私の原動力だ。
ニュータンバの若いご主人を見ていると当時の自分を思い出す。このお店は近い内に超満員になる。今足しげく通う理由だ。
最近こういうお店は非常に少ない。私にはニュータンバのご主人、奥様の気持ちがよくわかる。医業、飲食業の違いがあっても本気で物事を行う姿勢はちっとも変わらない。患者様、お客様に満足いただき憘んでいただくために決して手抜きしない。
 
ここのカレーを食べると励まされるのです。決してひとりではないと。
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