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今の内視鏡診療?

[2024.04.15]
今日はいい天気、庭の木蓮も満開に近い。日差しが強く小春日和と言うより初夏に近い。4月の初めは冬モードが夏モードに切り替わる。
 昨日は重度の認知症の患者様の胃カメラを行った。朝寝しているだけで終了、ご機嫌で帰宅していただいた。70代の女性で60代から認知症を発症、今は家族の認識もできない。自宅で介護を受けているが最近黒色嘔吐がありかかりつけ医に相談したが胃カメラを受けられる施設はないと言われ娘さんから当院に連絡が入った。認知症があろうと知的障がいがあろうと鎮静剤を投与する静脈ルートが確保でき検査前にマウスピースさえ噛んでいただければ胃カメラは可能だ。鎮静剤投与で寝ていただければこっちのものなのだ(言い方お許しください)。まともな内視鏡医であれば決してハードルは高くない。またある会で最近お会いした90代の元気な方は毎年行っていた内視鏡検査を80代前半でもう来なくていいですよとお世話になっていた内視鏡医に言われたそうだ。今の内視鏡医療はどうなっているんだろう?確かに認知症、高齢は内視鏡をする場合の色んなリスクを上げる。本当に高いリスクがあれば内視鏡をやるべきではないが実際の所そんなリスクはめったにない。それほど消化器内視鏡診療(胃カメラ、大腸カメラ)は低侵襲だ。がんの発症リスクは歳を取れば取るほど高くなる。また高齢者ほど元気かどうかはヒトによって違う。内視鏡検査の適応があればリスクを見極め患者様、家族の希望をかなえるために全力を尽くすのがプロの内視鏡医の務めではないのか❗最初から逃げる姿勢がどれほど自分自身の医療人としての性根をスポイルしているかわからないのだろうか?そういう姿勢が医療人としての人生をいかにつまらないものにしていることがわからないのだろうか?患者様のために全力を尽くす、この当たり前のこと、これこそ医療人の得られる最大の幸福であることがわからないのだろうか?保険診療は国からお金をいただいているのだから国民に奉仕するのは当たり前であることがわからないのだろうか?17年間自由診療のみでやってるとこんな思いがふつふつと湧いてくるのです。あースッキリした😊もちろんすべての医療人に言ってるわけではありません。ごめんなさい🙏
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